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Archive for 1月, 2011
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#books 偶然発見した隆慶一郎という時代伊伝奇小説の作家。本ブログの投稿記事「北上次郎氏、松岡正剛氏が推す隆慶一郎氏って誰!?」でご紹介してから気になっていたので、書店へ出かけていって購入。一気に読了しました、隆慶一郎著「吉原御免状改版」(新潮文庫:2005年11月)吉原御免状2を。

話は、宮本武蔵に育てられた青年剣士・松永誠一郎が色里、「吉原」に行く場面からスタート。吉原が舞台と言うことで、ちょっと内容に不安がありましたが、考えてみれば、どうして吉原があるのか、いつからできたのか、いつ滅びたのか、どうして治外法権のような街があったのか・・・何も知らないことに気が付いて、どんどんと物語に引き込まれていきます。

ちょっと途中、どうしてこんな説明が登場するのかな・・・と考える場面もありますが、どうやらこの「吉原御免状」が、隆慶一郎氏の多くの小説を読む鍵になっているようですから、仕方が無いようですが・・・それにしても、時代伝奇小説って、こんなに面白いなんて・・・感動ものでした!

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#docomo #regzaphone #androidjp ほとんど購入(機種変更)を決めていた Android 対応スマートフォンである「REGZA Phone T-01C」だったのですが、コンビニで立ち読みしていた雑誌に「おサイフケータイ対応」でも全てのサービスが利用できるわけではないので注意、との記述がありました・・・慌てて調べてみると・・・

「NTTドコモ::2010-2011冬春モデルに28機種を開発および一部機種を発売」にありました、その情報が!

  • 最も利用する「モバイルSuica」は・・・2011年度上半期対応予定
  • 次に利用頻度の高い「電子マネー「Edy」」は・・・2011年1月対応予定
  • 更に、三菱東京UFJ銀行のモバイルバンキングは・・・対応しているのか不明(明確な記述が無い!?)

あちゃ~上記から、現在(2011年1月17日)は対応していない・・・ということは、今、スマートフォンに機種変更すると、上記のような必須サービスを利用することができないということらしい。ということで、上記の対応が完了してから購入することになりそうです。もう覚悟していたので、ちょっとガッカリです。

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#NHK #rekishi #books 歴史・時代小説の初心者である私は、いったい何から読めば良いのかな・・・と、ネットを調べまわっている今日この頃ですが、そう言えば、昨年話題になった NHK の大河ドラマをベースに原作を読み始めたらどうかな、とふっと思い立ちました・・・そんな原作を簡単に調べられるかな、と思っていたら、流石はネット社会!「Wikipedia::歴代大河ドラマの一覧」を参考に、大河ドラマ初期といわれる白黒時代の作品をあっさりリストできました!

リストは、上記のウェブページを参考に、それぞれの原作の概要は、楽天ブックス(リンクしてあります)のものを採用しました。

  • 【第1回】:舟橋聖一著「花の生涯(上・下)新装版 長編歴史小説」(祥伝社文庫:2007年04月)舟橋聖一
    35万石彦根藩主の子ではあるが、14番目の末子だった井伊直弼は、わが身を埋木に擬し、住まいも「埋木舎」と称していた。「政治嫌い」を標榜しつつも、一代の才子長野主膳との親交を通して、曇りのない目で時代を見据えていた。しかし、絶世の美女たか女との出会い、それに思いがけず井伊家を継ぎ、幕府の要職に就くや、直弼の運命は急転していった・・・
  • 【第2回】:大佛次郎著「赤穂浪士(上・下巻」(新潮文庫:2007年12月)赤穂浪士
    画期的な解釈と設定で、忠臣蔵小説の最高峰と讃えられ続ける名作が、今甦る。上巻では、元禄太平に勃発した浅野内匠頭の刃傷事件から、仇討ちに怯える上杉・吉良側の困惑、茶屋遊びに耽る大石内蔵助の心の内が、登場人物の内面に分け入った迫力ある筆致で描かれる。虚無的な浪人堀田隼人、怪盗蜘蛛の陣十郎、謎の女お仙ら、魅力的な人物が物語を彩り、鮮やかな歴史絵巻が華開く。
  • 【第3回】:吉川英治著「新書太閤記(全11巻)」(吉川英治歴史時代文庫:1990年新書太閤記
    動乱の中世に終止符を打ち、新世紀を開いた豊臣秀吉の生涯を描く、規模雄大な出世物語が本書である。民衆の上にあるのではなく、民衆の中に伍してゆく英雄として、秀吉は古来、誰からも愛されてきた。―奔放な少年時代を過した日吉が、世間を見る眼も肥え、生涯の主君として選んだのが、うつけで知られる織田信長であった。随身を機に名も木下藤吉郎と改め、着実に出世街道を歩んでいく。
  • 【第4回】:村上元三著「源義経(全4巻)」(人物文庫:2004年05月)源義経
    平家が我が世の春を謳歌していた平安後期、洛北・鞍馬寺で文武の修業に明け暮れる遮那王は、源氏再興の輿望を担いながらも迫り来る身の危険を避けるため、弁慶らを従えて東下りの途につく。近江の国・鏡の宿で元服し名を改めた義経は、みちのくの雄・藤原秀衡と対面する…。悲劇の英雄を描く渾身の長編小説の開幕。
  • 【第5回】:オリジナル企画
    幕末の動乱から明治維新を迎えるまでを、旗本の三姉妹の視点から描く。1967年は明治維新から100年に当たるため、題材を幕末のものとした。NHKは100年を何らかの形で題名に入れるべく大佛次郎に打診したが、断られた模様。その代わりとして大佛は自らが執筆した幕末を舞台とした作品(『逢魔の辻』『その人』『薔薇の騎士』など)を元に脚本を書くことを提案し、本作が執筆された。ちなみに、オープニングクレジットでは「大佛次郎原作 より」と書かれている。一応、大河ドラマ初のオリジナル企画と見ることも出来るが、原作は存在する。
  • 【読了】:【第6回】:司馬遼太郎著「竜馬がゆく(全8巻)」(文春文庫:1998年09月)竜馬がゆく
    「薩長連合、大政奉還、あれァ、ぜんぶ竜馬一人がやったことさ」と、勝海舟はいった。坂本竜馬は幕末維新史上の奇蹟といわれる。かれは土佐の郷士の次男坊にすぎず、しかも浪人の身でありながらこの大動乱期に卓抜した仕事をなしえた。竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描く長篇小説。
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#books 昨年(2010年)の前半は、翻訳ミステリーを読み漁りましたが、なかなか至極の日々でした・・・特に、冒険小説に出会って、更に、時代小説に出会って・・・と、今更どうして!?と自問自答するような出会いがありましたが。

そうした中、興味があるのですが、なかなか読むチャンスが無い作家が一人・・・それが森博嗣(もりひろし)氏です。理系ミステリーで評判になった、と聞きつけたので、いつかは読みたいな、と考えていたのですが、そうした思いを決定的する内容のブログの投稿記事を発見。それは、元マイクロソフトの社長、成毛眞氏のブログ、「成毛眞ブログ::『森博嗣の半熟セミナ 博士、質問があります!』 (講談社文庫)」です。ちょっと引用しておきます。

2008年12月に出版された単行本の文庫化にあたって、著者から出版社経由で解説を仰せつかった。大好きな作家なので二つ返事で請け負った。二つ返事だから「はいはい」と、じつに軽やかである。

森博嗣は理系の頭脳と柔らかな言葉のセンスをあわせ持つ稀有な作家である。もちろん、理系といってもたんに理工科系の大学を卒業したということではない。大学でコンクリート工学の教鞭をとっていたうえに、専門外の理工学分野でも玄人裸足なのだ。

(中略)

森博嗣を知る読者は幸せである。ミステリーと科学とユーモアを同時に楽しめるのだ。「博士、質問があります!森博嗣中毒になった場合の治療法を教えてください!」

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月琴を弾く女月琴を弾く女1#bakumatsu 「竜馬がゆく」、「燃えよ剣」、「相棒」と幕末をテーマとする歴史・時代小説を読了してきて、「どうやら同じ人物を描いていても、その性格やイメージは、作家さんによって相当違っていそうだな・・・」と感じているのですが、それがまた面白い。坂本竜馬といえば、幕末を代表とする英雄!?としてイメージされていますが、どうも司馬遼太郎氏の坂本竜馬だけが全てではなさそうです。

そこで、「文庫王国(2010-2011)」に紹介されていた鏡川伊一郎著「月琴を弾く女 – お龍がゆく」(幻冬舎時代小説文庫:2010年06月)月琴を弾く女2に興味があって購入、一気に読了しました。

タイトル通り、坂本竜馬とその妻とされるお龍の物語。激動の幕末期を生きた2人の波乱万丈の夫婦生活・・・なんて思っていたのですが、実のところ、そうしたふうふう生活に焦点が当たっているというよりは、激動期を東方西走する坂本竜馬を取り巻く男達、そうした男達を支えるお龍とお龍周辺の女達を取り巻く人生を描いているように思います。後半の坂本竜馬の死後のストーリー展開は、鳥肌が立つほど面白かった・・・(いけません・・・更に歴史小説にはまりそうです・・・)。

注目は、作者、鏡川伊一郎氏の「新聞記者、商社、調査会社勤務」という経歴。空想のなかで物語を作成するというよりも、徹底した取材、調査がベースになっての物語なので、これまで疑問に感じていた幕末の謎が、す~っと入ってきます。それこそ、現場にいたのでは!?なんて感じさせる展開とその速さは、とっても好感が持てました!

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北上次郎著「冒険小説論」(双葉文庫:2008年06月)冒険小説論2を読み返してみると、結構時代小説が紹介されています。冒険小説がやはり時代小説に追い求めることができそうで、ちょっと嬉しい感覚になっていますが・・・

上記の本で、山田風太郎氏の本の解説する章がある!これは記録しておく必要がありそう。更に、「趣味の店・空想堂::角川文庫より山田風太郎ベストコレクション刊行開始。」という投稿記事を発見したので、ちょっと引用しておきます。

2010.07月:甲賀忍法帖、虚像淫楽
2010.08月:警視庁草紙(上・下)
2010.09月:天狗岬殺人事件、太陽黒点
2010.10月:伊賀忍法帖、戦中派不戦日記
2010.11月:幻燈辻馬車、風眼抄
2010.12月:忍法八犬伝、忍びの卍
2011.01月:妖説太閤記(上・下)
2011.03月:地の果ての獄(上・下)
2011.06月:魔界転生(上・下)
2011.09月:誰にも出来る殺人、夜よりほかに聴くものもなし
2011.12月:風来忍法帖、あと千回の晩飯
2012.03月:柳生忍法帖(上・下)
2012.06月:人間臨終図鑑(上・中・下)
2012.09月:妖異金瓶梅、明治断頭台
2012.12月:おんな牢秘抄、くノ一忍法帖

内訳は忍法帖8、明治もの4、時代もの3、推理もの5、エッセイ他4。忍法帖がやや多め。

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甲子園が割れた日甲子園が割れた日1雑誌「おすすめ文庫王国(2010-2011)」に紹介されていた中村計著「甲子園が割れた日 – 松井秀喜5連続敬遠の真実」(新潮文庫:2010年08月)甲子園の割れた日2を読了。2011年、最初の文庫本読了となりました。

本書、タイトル通り、私の年代のおじさん世代だけでなく、高校野球ファンなら誰でも知っていて絶対に忘れないであろう「1992年夏、星稜 vs. 明徳義塾戦」でおきた「松井秀喜5連続敬遠」を題材に、関係者に対して徹底取材したノンフィクションです。私は、この試合は、アメリカ滞在中で観てはいませんが、報道番組やテレビ番組で放送していますから記憶しています。

著者の中村計氏は、今をときめくスポーツライターだそうで、千葉県船橋市出身。ちょっと息抜きに読んでみようかな・・・と思って購入したのですが、一気に読み進んでしまいました!面白い!!

「敬遠」した側、された側とどちらを「正しい」といった結論を導くことなく、そこで何が起きたのか、その後、関係者はどうなっているのか等々、徹底した取材をベースにしていますから、その説得力は素晴らしいものがあります。

野球観の相違による敬遠の考え方の相違の結論は、取材なしでは成立しないと感じています。野球に純粋な星陵高校、勝負に純粋な明徳義塾高校。どちらが正しいのかと言うことではなく、そうした野球観による違いを丁寧に解説している部分も、納得のいく名解説だと感じています。

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#NTV 昨晩、日本テレビで放送していた「たけしの教科書に載らない日本人の謎」が興味深かったな・・・成田山新勝寺に関してもあったし。ちょっと日本テレビの番組紹介を引用。

番組内容
日本人は神様と仏様を同時に拝む、世界でも類をみない民族。なぜこれほど日本に仏様が根付いたのか?そこに深く関わる二大スーパースター・最澄と空海は何をしたのか?

詳細
お正月の初詣。皆さんが行くのはお寺?神社?実は日本人は、神様と仏様を同時に拝む、世界でも類をみない民族。除夜の鐘は仏教、お部屋に飾る鏡餅は神道。生活の中に、仏教と神道は渾然一体となって根を下ろしている。

そうした中で、仏像に階層構造があるということを知りました!これが最も面白かった。「万安真の対話板::仏像の種類 如来・菩薩・明王・天部」に同様の解説がありましたから、ちょっと引用しておきましょう。

ええ、その辺については、いずれまた改めてご説明しましょう。今回は我が国の仏像の種類にスポットを当てます。まずは大別4種。

  1. 如来(にょらい):仏像の最高位。悟りを開いて仏となった者。
  2. 菩薩(ぼさつ):悟りを求めて修行している者。(中略)菩薩は如来の一番弟子として、将来、仏になることを約束されている。
  3. 明王(みょうおう):如来の化身。(中略)如来の命令で一切の魔障、悪を討つ。仏法に逆らう者を調伏し救済するため、武装して忿怒の形相である。
  4. 天部(てんぶ):単に「天」とも言う。仏法の護法神。(中略)如来・菩薩・明王のシ-クレットサービスなので、脇侍(わきじ)・従者として、よく上位仏像の周囲に置かれる。

これらは上位からのヒエラルキー(階層制)になってて、如来が一番エラい。あえて喩えるなら、如来=社長、菩薩=専務・常務、明王=営業部長・広報部長、天部=敏腕社員たちって感じかな。そして一丸となって衆生を救うお仕事をするわけです。

これ、面白くないですか?ちなみに、我が家で初詣に行った成田山新勝寺は、それこそ「寺」でして、不動明王を祀ってあるそうです。と言うことで、ちょっとその周囲を「成田山新勝寺」の解説から・・・

成田山新勝寺の御本尊不動明王は、平安の昔、瑳峨天皇の勅願により、弘法大師が一刀三礼敬虔な祈りを込めて敬刻開眼された御尊像です成田山は、弘法大師が自ら敬刻開眼された御尊像を御本尊とし、大師が伝来され奉修された真言密教の護摩法の正系を伝えています。

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毎年恒例になった!?初詣・・・いつからそうなったのかは記憶にありませんが、今年(2011年)で4年連続になるような気がします(ということは、「恒例」でもないかな・・・)

成田山新勝寺・・・
20110102_Naritasan

混んでましたね~今年も。ただ、今年は例年に比べて人が少ないと噂されているようですが・・・長女は就職活動中、次女は2011年、大学への推薦入学を狙っている・・・そういう意味では、大変化の年になりそうです!

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【追記:2011年01月03日】
ちょっとネットを調べてみると・・・「Wikipedia::隆慶一郎」を見つけましたので、自分用に引用しておきましょう。

1984年、小説家としての第一作『吉原御免状』を発表。隆慶一郎は、この時に名乗った筆名である。小説家時代は時代小説を中心に執筆活動をおこなう。代表作として『吉原御免状』、『影武者徳川家康』、『一夢庵風流記』、『捨て童子・松平忠輝』が挙げられる。

なるほど・・・上記を今後購入するかもしれませんから、ちょっと参考までに。

ちょっと思い出して、北上次郎著「冒険小説論」(双葉文庫:2008年06月)冒険小説論1を見返してみると・・・あった!隆慶一郎氏の章がある!それによれば、北上氏の隆慶一郎氏のベスト 3 は、「影武者徳川家康」、「一夢庵風流記」、「捨て童子・松平忠輝」だと主張していますが、それよりも隆慶太郎という作家の章があることで、益々興味がわいてきた!

【公開時、投稿記事】
北上次郎氏の書評で、歴史・時代小説に関するものを発見!ちょっと気になったので引用しておこう。

(宮本昌孝著「家康、死す」にある)帯に大きく、「26歳、家康が殺された」とあるのでドキリとする。隆慶一郎の傑作「影武者徳川家康」で家康が死んだのは関が原の戦いだったことを思い出す。ここではその遥はるか前なのである。

(中略)

素晴らしいのは、26の若さで徳川家康が殺され、あとは影武者がつとめたという本書の仮説で、新しい世界が見えてくることだろう。隆慶一郎『影武者徳川家康』のときにも同様のことを感じたものだが、まだ家康ネタでこういう感慨を覚えるとは思ってもいなかった。時代小説というジャンルが持つ豊かな土壌と、宮本昌孝という才能の幸せな融合がここにある。余韻たっぷりのエピローグまで存分に堪能できる傑作だ。

(引用は、「YOMIURI ONLINE(読売新聞)::『家康、死す』 宮本昌孝著 : 書評 : 本よみうり堂」より)

上記の書評から、ネット検索を掛けてみると、「松岡正剛の千夜千冊::『吉原御免状』隆慶一郎」を発見!ちょっと引用しておこう。

いやー、参った。唸った。だいたいこの作家が誰であるかも知らずに読んだせいか、よけいに驚いた。それに、いまなお吉原の「見世清掻」(みせすががき)の三味線の調べや松永誠一郎の弱法師めいた不思議な歩きっぷりとともに、当時に一読したときの衝撃がのこっている。

こういう本があるということは、たしか民放のTVディレクターから教えられたのだと記憶する。時代小説がめっぽう好きなディレクターだった。けれども、それも「すごくおもしろいですよ」という程度だったとおもう。ところが、読んで脱帽、すごくおもしろいですよどころではなかった。傑作でもある。時代小説の名作かもしれない。

加えて、隆慶一郎という名前も聞いたことがない作家が、もとは映画やテレビで活躍していたシナリオライターの池田一朗で、『にあんちゃん』などを手掛けていたこと、さらにはもともとは東大仏文科で辰野隆や小林秀雄に師事していたことも意外だったが、さらに驚いたのはこの『吉原御免状』が正真正銘のデビュー作で、それも61歳になって初めて小説を書いたというのであるから、ますます感服した。