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2011年になりました!明けましておめでとうございます。今年は、もっと気楽に本ブログを作っていこうかな・・・なんて考えていますが、どうなりますかね~自分で、期待と不安で・・・

早速ですが、昨日(つまり大晦日ですが・・・)、毎年恒例の書籍の整理(積んである書籍のランク付けと片付け)を実施していて、北上次郎氏の「冒険小説論 – 近代ヒーロー像100年の変遷」を発見してしまった。今でこそ、歴史・時代小説にはまっていますが、2010年前半は、ミステリー、特に冒険小説にはまっていて、この北上氏の「冒険小説論」に登場する文庫を買い漁っていました!

最近、ちょっと感じているのは、「ひょっとすると、歴史・時代小説って、日本版冒険小説かな・・・」なんて勝手に考えていたので、「ひょっとすると北上氏もそんなことを考えていたりして!?」なんてことで、上記の文庫をちょっと開いてみると・・・(以前から、購入して持っていたのですが、全てを読んではいませんでした)。

あるある!歴史・時代小説や日本版の冒険小説の解説が!「やっぱりそうだったんだな~歴史・時代小説って、冒険小説だよね~」と自己満足をしながら、ネットを調べてみると・・・

あった!北上次郎氏が、ちょっと興奮気味に論評をしている時代小説が!それは、「YOMIURI ONLINE(読売新聞)::影法師/火群のごとく : 書評」にありました。ちょっと引用しておきます。

最近の時代小説の中で印象深い二作、百田尚樹『影法師』と、あさのあつこ『火群(ほむら)のごとく』の二長編について語りたい。

まず、『影法師』だ。熱血ボクシング小説『ボックス!』、本邦初のスズメバチ小説『風の中のマリア』、迫力満点の整形美容小説『モンスター』と、一作ごとにジャンルを変えている百田尚樹がまさか時代小説を書くとは思ってもいなかったが、これはいかにも百田尚樹らしい小説だ。

(中略)

帯に「生涯の契りを誓った二人の少年。一人は異例の出世を果たし、一人は貧困のなかで朽ち果てた」とあり、それでタイトルが『影法師』ではネタばれというものだが、それでもいつものように迫力満点に読ませて飽きさせない。これが百田尚樹の小説だ。問題はこの長編がケレンたっぷりであることだろう。いくらなんでも作りすぎだという指摘があるかもしれない。たしかにそう言われると弁護しにくいところもある。評価がわかれるのは致し方ないが、この圧倒的な物語力は現代エンターテインメントの世界で得難い。

対する『火群のごとく』は、対照的な作品といっていい。こちらはケレンを排した正統派の時代小説だ。江戸から遠く離れた小国が舞台。自然豊かな町の少年の日々を描く長編である。剣と友情と初恋の日々が描かれ、それで背景に大人たちの権力争いがあるという結構は、藤沢周平『蝉しぐれ』や、宮本昌孝『藩校早春賦』を誰もが想起するだろう。

(中略)

周知のようにあさのあつこは『バッテリー』という少年野球小説で大ブレイクした作家だが、その後は悪戦苦闘していた感がある。数作前に『待ってる』という作品集を上梓(じょうし)したとき、時代小説は意外にこの作家に合っていると感じたもので、この『火群のごとく』はその例証といっていい。

百田尚樹もまた、紙上のリアリティ獲得のために時代小説という枠組みを借りたと思われるが、この作家が今後も時代小説を書き続けるのかどうかはわからない。それは、あさのあつこも同様だ。この二人が時代小説に取り組んだ事情は異なる。しかし、こういう作家たちが参入してくることで、このジャンルが活性化していることも事実なのだ。豊穣(ほうじょう)な時代小説の世界は、こうして続いていく。

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